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書割[かきわり]

定式の大道具のひとつで、背景画を舞台前面に吊る方法の大道具のこと。

とくに古典ものの舞踊曲には、それぞれ決まった「書割」がある。

『勧進帳』や『身替座禅』をはじめとする、能・狂言から移された演目の松羽目[まつばめ] は、馴染み深い「書割」である。

江戸の町屋を描いた「書割」は、『越後獅子』や『玉屋』などに用いられ、『吉野山』等に用いられる「書割」は、全山桜満開の中、 松や寺院が点在する、というもので、『娘道成寺』もこれに似た図柄の「書割」となっています。

「書割」はほかにも、数多くの種類がある。